新規事業を始める上で避けられないのが、そもそもどんな事業を検討していくか。

魅力的なアイデアを出すには、たくさんの情報をインプットする必要があり、その後アウトプットしていく必要があります。

では、具体的なアイデアを出すうえでの考え方や、情報のインプットやアウトプットの方法、社内などで議論をするうえでの注意点、議論の活性化について紹介します。

アイデアに対するそもそもの考え方

アイデアはそもそもの寂しがり屋で怖がり

アイデアを出すにおいて予め頭に入れていただきたいことがあります。

アイデアはそもそも寂しがり屋で怖がりということ。

どんどん出てくる時は、たくさん出てくるのがアイデア。反対に社内などの周りの人からダメだしをされてしまうともう出てこなくなるのもアイデア。

「ダメだし」や「でも、そのアイデアだったらこっちの方がいいんじゃない?」といったことはアイデアを考えるうえで必要のない要素です。

もちろん、のちのち考える必要はあります。だが今ではありません。

まずは、一人で考えこまずに社内の人や他人と議論をしてできるだけ多くのアイデアを出すようにしましょう。

アイデアはそもそも0から探す必要はない

0からアイデアを探そうとすると困難です。

「事業を考えて欲しい」と言われてもパッと思いつくわけではありません。

まずは、今ある既存の事業や要素を組み合わせることでアイデアは浮かびます。そもそも、今世の中にある既存の事業は、ほとんど何かと何かの事業領域の組み合わせでできているものばかりです。

例えば、iPhoneで有名なAppleは、音楽+携帯電話、という二つの要素を組み合わせています。

もともとは、iPodからスタートしたAppleでしたが当時は、「1000曲をポケットに」というテーマのもとに作られました。

他にもセブン銀行は、金融とコンビニの組み合わせでもありますし、外食する際に参考にするグルメサイトの食べログは、ネットと外食の組み合わせで、ネットと英会話を組み合わせたリモート英会話という事業も多くあります。

このように新規事業といっても0から探す必要は全くなく、今ある既存の事業、ビジネスモデルを組み合わせてできることがほとんどです。

思いもよらない組み合わせがイノベーションを起こしますのでぜひ一度今あるものから考えてみましょう。

では、ここから具体的なアイデアの出し方を紹介していきます。

新規事業のアイデアの出し方①情報のインプット

情報がないのにアイデアは出てきません。

まずは、自分のなかに情報をインプット(取り込み)しましょう。

実はインプットにも3つのコツがあります。以下の着眼点を持ってインプットしましょう。

現在の環境の変化を把握する

身の回りにおこっている出来事は常に変化をし続けています。

仮に現在の環境に変化がなければ当然、今ある事業は既存の事業で埋め尽くされるでしょう。

環境が変化しサービスが追いつかないからこそ事業もどんどん変化をし、増え続けています。

では、どのような環境の変化を見ていく必要があるか、以下にまとめています。

 

  • 政治
  • 経済
  • 社会
  • 技術

 

上記の4つの切り口で抜け漏れなく洗い出す方法としてPEST分析があります。

政治の場合は、法律や税制に変化がなかったか、経済なら景気動向、金利・為替動向、社会なら人口、価値観の変化、技術なら技術革新や新技術の動向など、このような情報をしっかり収集し、変化を事業に活かすことができないかを検討していきます。

自社の業界の変化だけでなく、他業界の変化に着目することも必要です。

対象業界以外の事例も参考に

例え社内で新規事業とする対象の業界が決まっていたとしても、その他の業界は関係がないということはありません。

既存の事業とは違った新しいことをおこなうために新規事業をおこなうのです。当然、対象業界外の情報をインプットする必要があります。

他業界の変化や、現在のトレンドを把握するだけでも違います。

前述にも伝えた通り、既存の事業プラスにこれまでなかった要素を加えることによって画期的な事業が生まれます。

実際に現場や現物を見る

実際に現物や現場を見れるなら見ましょう。

情報のインプットではネットや新聞から動向を探る場合が多いです。それは間違いではありません。

できるだけ網羅して欲しいです。

しかし、そのような情報はあくまでも二次情報です。現在考えているテーマの事業が必ずしも顧客のニーズに合っているかは不明です。

特に現場でサービスを提供している社員の方は、常に数字に追われているので顧客ニーズを把握していないパターンが多いです。

実際に足を運び顧客に直接ヒアリングをおこなうことによって、気づくものがあります。

また、実際の顧客の声を聞いたのちに他業界の事業モデルの成功事例とも比較しながら基準を作っていきましょう。

そのギャップを調整してくことにより事業の確度をあげることができます。

新規事業のアイデアの出し方②情報のアウトプット

クロストライアルを実践しよう

クロストライアルとは、これまでインプットしてきたネタを試しに組み合わせることです。

インプットした情報は事前にメモなどで保存をしておき、気になるキーワオドを組み合わせいきましょう。

キーワードは以下の要素を組み込むと良いです。

 

  • 社会のトレンド、要望
  • 顧客の不満
  • 新しい顧客層の出現
  • 近くに変化が予想される事業領域
  • 新しい技術やインフラ
  • 画期的・新しいビジネスモデル

 

さらに効果が高まる方法としてビジネス大喜利というものがあります。この方法は、クロストライアルをさらに実感できるようになっています。

やり方は、

 

  1. 3-5名で実施
  2. 白紙カードを1人につき8枚とホワイトボードを用意
  3. 各自が注目キーワードを8つ挙げ、カードに記入
  4. 記入後、全員分を集めてシャッフル
  5. そのうち2枚をピックアップ
  6. ピックアップされた2つのキーワードをホワイトボードに記入
  7. そのキーワードから新しい事業を考える

 

このやり方で事業アイデアを創造することもできます。

このようにランダムに振り分け、そして組み合わせることにより新しい発想が生まれます。

必ず、アイデアを考えるときそれまでの固定概念から死角が発生します。人間はまっすぐ前を見ていると死角が発生するのと同じように。

クロストライアルは、そのような死角を無くすためのものでもあるわけです。

議論をするうえでの注意点

実際に事業アイデアを議論していても有効なアイデアがなかなか出てこないときがあります。

そんな時は、これから紹介する内容のような症状が出てないか注意をしましょう。

「周り」や「空気」を気にしすぎていないか

「こんなアイデアを出すとバカにされないか」このように周りの人の表情や、空気を気にしていては、新しい発想は生まれません。

そのような空気を作らないためにも誰かが発言をしたら、お互いを褒め合うことも大切です。

せっかくのアイデアを潰していないか

アイデアを発言すると「その事業以前、検討したよね」「以前にやった時うまくいかなかったよな」「現在の方針とずれてしまうよな」などといった発言を上層部がしていないでしょうか。

部下の発言を上司が潰してしまうことはよくあります。

このような状況では誰も発言もしないし、新しいアイデアがでてくることもありません。

良さそうなアイデアに縛られてないか

よいアイデアが出たら「それいいアイデアじゃない??」と飛びついて、そのアイデアにこだわり、深堀をしてしまうケースもよくありません。

一つのアイデアに絞られてしまうのは、現在の時点では早いです。

もっと議論し続ければまだ良いアイデアが生まれてくるかもしれません。

また、一つのアイデアに飛ぶつくと、他のアイデアが出た時に否定したり、発言しにいくような雰囲気を生み出してしまう可能性だってあります。

アイデアが空中戦になっていないか

意見が飛び交うのは良いことです。

しかし、内容が深まらず最終的に声が大きい人の意見がなんとなく決まってしまうというパターン。

これも注意が必要です。

議論をさらに活性化させよう

これは、さらに会議などで議論を活性化させるための実践的ノウハウを紹介します。

チームアプローチでアイデアを検討

事業アイデアは一人で考えず、複数名でチームアプローチで検討しましょう。

例え、どんな優秀な人が考えたアイデアでも、その人にも死角があります。しかし、他の人の視点から見直すことによりさらに確度が高いアイデアになるかもしれません。

複数名で議論することにより死角を防ぐことができます。

異色のメンバーで議論するのもあり

普段と同じメンバーはできるだけ避けましょう。

普段のメンバーの場合、あなたと同じ思考の方が集まっている可能性だって大いにあります。

そのような場合、当然、死角が生まれてしまいます。社内の場合ですと全く違う別部署の方と議論をするのが良いでしょう。

前向きな考えの人を議論のメンバーに入れる

なかには、アイデアキラーと呼ばれる人も存在します。

アイデアキラーは、すぐに死角や問題点をだしてしまう人です。アイデアは、まずは質よりも量勝負です。できるだけアイデアキラーとの議論は避けましょう。

それよりも一緒に盛り上がってくれる人を議論のメンバーに入れるべきです。

アイデアは書き出しましょう

たくさんのアイデアが出たら必ず書き出していきましょう。

これはさきほど申した空中戦、いわゆる意見は飛び交うけど言いっぱなしで終わってしまう状態です。

せっかくのアイデアが無意味な議論のなかに埋もれてしまう可能性だってあります。

ホワイトボードに書き出し、書きながら議論するとより精度があがり、忘れることもなく、何よりこれまで出たアイデアを一目瞭然に見ることができます。

さらに言うと、アイデアは第一印象流されやすいです。

革新的なアイデアは一度聞いただけでは、大したアイデアに思えなかったりもします。

しかし、のちのち「あれ?これっていいアイデアなんじゃないか?」と思えたりもします。

アイデアをだすことを諦めてはいけない

これまで有効なアイデアを出すためのインプット、アウトプット、注意点、そしてさらに議論を活性化させるコツを紹介しました。

世の中には数えきれないほどのアイデアがあります。

それを2,3のアイデア程度で諦めるのは怠慢でしかありません。

諦めずに、例えば今の事業領域とは違うキーワードで組み合わせたりと色々な方法で試してみましょう。

きっと素敵なアイデアが生まれます。

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